2011年5月19日木曜日

スキンケア化粧品で新ブランド マンダム 「女性向け」強?

 マンダムは27日、女性向け化粧品を強化する方針を発表した。スキンケア化粧品で来年度に新ブランドを立ち上げ、強力な販促活動を展開して浸透を目指す。同社は「ギャツビー」など男性化粧品ではトップシェアを誇るが、女性用は手薄になっており、てこ入れを図りたい考え。同日、都内で開いた事業戦略発表会で同社の西村元延社長は「将来の成長エンジンとして女性化粧品に力を入れていかなければいけない」と意欲を示した。

 同社は2007年から女性用スキンケア化粧品「クレンジングエクスプレス」「バリアリペア」の2ブランドを展開し、根強いファンを獲得している。来年度にはこの分野で新ブランドを追加し、「まずはスキンケア化粧品を浸透させ、その後メーキャップ化粧品なども拡充していく」(金山博?第2商品開発部長)構えだ。

 販促活動も強化する。これまでは口コミによる話題作りなど小規模なものが中心だったが、今後はテレビCMなど大規模な広告展開も併せて実施する。

 メーンのターゲットは20?35歳の女性で、2000円以下の低価格帯の商品を展開していく方針。「毎日忙しくて自分に向き合う時間が少ない女性に、簡単にきれいになってもらう」ため、短時間で効果が実感できる“時短コスメ”を中心に提案していくという。

 深刻な消費不振や少子化の影響で、国内の化粧品市場は頭打ちの状況にある。しかし、消費者の低価格志向が強まる中、 Jimmy Choo
低価格帯の商品を多く扱うドラッグストアやスーパーなどではスキンケア化粧品を中心に売り上げが堅調に推移している。このため同社は、この価格帯の商品を展開することで女性用化粧品の収益を拡大させていく足がかりとしたい考えだ。

 ただ、低価格帯の化粧品では資生堂やカネボウ化粧品などの大手が相次いで強化しているほか、ロート製薬など異業種の製品も人気を集めており、競争は激化の一途をたどっている。

 マンダムも自ら「最後発」としており、厳しい戦いは避けられないが、「まだ市場にない商品で新規需要を開拓し、最終的にナンバーワンを目指す」考えだ。

 男性化粧品メーカーというイメージから抜け出し、女性向けを収益の柱に成長させるためには、確かな商品開発力と販売戦略が試される。(中村智隆)

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引用元:ラテール rmt

2011年5月4日水曜日

廃材で古民家再現、乱開発から上海文化守る

 オフィスビルやマンションが続々と建築され、中国の改革?開放政策の成果を象徴する上海市浦東新区で、乱開発により消失する古い民家を保存しようと、1人の農民が7年がかりで廃材をリサイクルした豪邸を完成させ、話題を呼んでいる。

 豪邸があるのは、2014年にも開業予定のディズニーランド建設予定地から3キロ?メートル、万博会場まで1 シャネル 新作
0キロ?メートルの同区康橋鎮。しっくいの塀に囲まれた2ヘクタール超の敷地に、扇形の黒瓦を幾重にも乗せた白壁の古民家が大小9棟。回廊、母屋、客間などが、池に沿って軒を連ねる。

 家主は元農業指導員の王炎根さん(65)。100年以上の歴史を持つ家屋が次々と取り壊されていくのを見て「地元の文化が失われる」と危機感を抱き、周辺の解体 アグ
現場から破格の廉価で資材をかき集めた。

 「実家は貧しかったので豪邸にあこがれていた」という王さん。10年前、造園会社を共同で起業し、経済的なゆとりができたところで幼少の夢が再燃した。

 池にかかる厚さ約20センチの石橋には、清代の「乾隆四十三年」(1778年)の刻印があるが、「開発区建設で川を埋める際、政府からタダ
で譲り受けた」もの。移築した30坪以上の平屋は築200年だが、価格はわずか1万1000元(約14万3000円)。全体で約100万元(約1300万円)を投じたが、地元紙には「実際の価値は30倍」と紹介された。

 広東省などに比べて、経済発展で出遅れた上海を蘇生(そせい)させるため、一農漁村に過ぎなかった浦東新区で開発が始まったの
は1990年。以後の開発が著しく進み、立ち退き戸数は過去10年だけで15万8856世帯。面積は市全体の立ち退き面積の40%以上を占める22平方キロ?メートルに達した。伝統的な家屋はこの間、次々に姿を消した。

 繁栄を極めた豪農宅とみまがうばかりの王さんの再現した家屋群は主に接客用に使われている。王さんは、開発優先の風潮を批判
するように、「これは社会が共有すべき財産。子どもたちに祖先の暮らしを伝える場にしたい」と語っている。(上海 加藤隆則)

引用元:RMT