マンダムは27日、女性向け化粧品を強化する方針を発表した。スキンケア化粧品で来年度に新ブランドを立ち上げ、強力な販促活動を展開して浸透を目指す。同社は「ギャツビー」など男性化粧品ではトップシェアを誇るが、女性用は手薄になっており、てこ入れを図りたい考え。同日、都内で開いた事業戦略発表会で同社の西村元延社長は「将来の成長エンジンとして女性化粧品に力を入れていかなければいけない」と意欲を示した。
同社は2007年から女性用スキンケア化粧品「クレンジングエクスプレス」「バリアリペア」の2ブランドを展開し、根強いファンを獲得している。来年度にはこの分野で新ブランドを追加し、「まずはスキンケア化粧品を浸透させ、その後メーキャップ化粧品なども拡充していく」(金山博?第2商品開発部長)構えだ。
販促活動も強化する。これまでは口コミによる話題作りなど小規模なものが中心だったが、今後はテレビCMなど大規模な広告展開も併せて実施する。
メーンのターゲットは20?35歳の女性で、2000円以下の低価格帯の商品を展開していく方針。「毎日忙しくて自分に向き合う時間が少ない女性に、簡単にきれいになってもらう」ため、短時間で効果が実感できる“時短コスメ”を中心に提案していくという。
深刻な消費不振や少子化の影響で、国内の化粧品市場は頭打ちの状況にある。しかし、消費者の低価格志向が強まる中、 Jimmy Choo
低価格帯の商品を多く扱うドラッグストアやスーパーなどではスキンケア化粧品を中心に売り上げが堅調に推移している。このため同社は、この価格帯の商品を展開することで女性用化粧品の収益を拡大させていく足がかりとしたい考えだ。
ただ、低価格帯の化粧品では資生堂やカネボウ化粧品などの大手が相次いで強化しているほか、ロート製薬など異業種の製品も人気を集めており、競争は激化の一途をたどっている。
マンダムも自ら「最後発」としており、厳しい戦いは避けられないが、「まだ市場にない商品で新規需要を開拓し、最終的にナンバーワンを目指す」考えだ。
男性化粧品メーカーというイメージから抜け出し、女性向けを収益の柱に成長させるためには、確かな商品開発力と販売戦略が試される。(中村智隆)
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引用元:ラテール rmt
2011年5月19日木曜日
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